Jedox
【Jedox】最新バージョン2020の紹介
みなさん、こんにちは。
KSKアナリティクスの中村です。
今回はJedoxの最新バージョン2020(2020.1~2020.4)の紹介をしたいと思います。
2020.1のオンプレミス版がリリースされたのは昨年の春頃ですが、バージョン2020からユーザーインターフェースが大幅に変更されたため、2020の主要な新機能をまとめてご紹介します。
1. 新しいスタートページの追加
Jedoxに新しいスタート画面が追加されました。スタート画面からワンクリックでレポート、モデラ―(インメモリDB)、インテグレーター(ETL機能)などの新規作成が可能です。
更には、最近使用した項目が履歴として表示されるため、頻繁に使用する項目をピン留めして直ぐにアクセスすることも出来ます。
管理者画面
ユーザー画面
他にも、ログイン画面のロゴやアイコンを簡単に変更し、企業ロゴにカスタマイズすることも出来ます。
管理画面から画像をアップロードするだけで変更が完了します
デフォルトのログイン画面
カスタマイズしたログイン画面(弊社のアイコンに変更してみました)
2. ビューのフォーマットが進化
Jedoxビュー(またはOLAPビュー)は、JedoxDBからスプレッドシートにデータを瞬時に表示し分析することが出来るJedoxの機能です。
2020.1では、ディメンションの特定のエレメントに対して独自のスタイルやフォーマットを設定できるようになりました。例えば、昨年対比などの比率は常に%表示にする、などです。その設定は、Jedoxビューでデータを表示した際に適用されるため、スプレッドシートでレポートを作成する度に書式設定をする必要が無くなります。
※ディメンション:カテゴリーのこと。Excelでテーブルを作成した場合の行タイトルまたは列タイトルのリストをイメージしてください。
※エレメント:ディメンションを構成する各項目。例えば、季節ディメンションがあるとすると、「春」「夏」「秋」「冬」がエレメントになるイメージです。
※キューブ:ディメンションの組み合わせです。キューブからデータを表示したりキューブへデータを書き込みします。
また、2020.2からは新たにテーマ機能が追加されました。Excelの「テーマ」機能のように、事前に設定されたフォーマットとデザインになります。このテーマをJedoxビューに適用することで常に統一されたフォーマットでビューを作成することが出来ます。テーマはデフォルトでもいくつか用意されていますが、カスタマイズも可能なため企業独自のテーマを定義することが出来ます。定義したテーマおよび作成したビューはJedox Web(ブラウザ)およびExcelアドイン(デスクトップ)で利用でき、ユーザーインターフェースに関係なく一元的に管理することが出来ます。
カスタマイズしたテーマを利用したJedoxビュー
項目を指定して表示を動的に変更することが可能です
(以下の例では、ProductsディメンションのBikesエレメントを指定しています)
テーマのカスタマイズに関する動画がJedox社のブログにアップされておりますのでご覧ください:
Jedox 2020.2: Agile Reporting with Custom Themes
3. アクションおよびリスト
2020.3からアクションおよびリスト機能が追加されました。
アクション機能
JedoxのスプレッドシートにもExcelのようにフォームエレメントが用意されています。例えば、ボタンやリストボックス、コンボボックスなどを挿入しマクロを登録する(※)ことが出来ます。
2020.3から、フォームエレメントにアクションを追加できるようになりました。シンプルな処理であればアクションを割り当てるだけで実装が完了します。以前のバージョンように常にスクリプトを作成しマクロを登録する必要は無くなりました。
(※)Excelとは異なりJedoxのマクロはphpで記述します。
アクション機能の一部を紹介します:
- キューブの値の読み込み/書き込み
- エレメントの作成/削除
- ドキュメントのアップロード
- データ連携(ETL)処理の実行
- 再計算/ログアウトなど
リスト
複数のディメンションの特定のエレメントを組み合わせて1つのリストブロックとしてJedoxビューに表示させることが出来ます。
例えば、Versionディメンション(「実績」および「予算」エレメントを含む)とYearディメンション(2016~各年度のエレメントを含む)を組み合わせて、以下のように昨年および今年の実績値を表示し、予算値の入力が可能となります。更には各エレメントを変数で表現し、例えば、選択した年に応じて各列の値を変更する、などの使用方法も可能です。
リストの作成
リストを利用したJedoxビュー
アクションおよびリスト機能に関する動画がJedox社のブログにアップされておりますのでご覧ください:
Jedox 2020.3: User Actions for Interactive Applications and Hyperflexible Lists for Reports
4. トレースポイント
データ連携(ETL)機能にトレースポイントが追加されました。データ統合処理中の各ステップで値がどのように変化したかをトレースすることが可能です。基本的にトレースポイントは開発時のデバッグ目的で利用することが想定されており本番環境での使用は推奨されておりません。
トレースポイントに関する動画がJedox社のブログにアップされておりますのでご覧ください:
Jedox 2020.4: Add TracePoints for Data Integration and More Modeling Flexibility
このようにJedox2020では操作性が向上し、プラニングおよびレポート作成の効率化をサポートする機能がより充実しました。
このブログを読んでJedox製品にご興味を持たれましたら、ぜひ弊社の製品サイトもご覧ください:
また、Jedox2020のより詳細な情報につきましては、Jedox社のブログシリーズProducts Updatesもご覧ください:
お読みいただきありがとうございました。
今後もJedox関連の記事をアップしていく予定ですので、ご期待ください。